血液内科

診療の特長・特色

藤田 浩之医師

 血液内科は、常勤医師3名、非常勤医師4名の体制で、急性白血病(AML・ALL)・慢性白血病(CML・CLL)・骨髄異形成症候群(MDS)・多発性骨髄腫・悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫・非ホジキンリンパ腫)・再生不良性貧血・発作性夜間血色素尿症(PNH)・骨髄増殖性腫瘍(真性多血症・本態性血小板血症・骨髄線維症)・免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)・血友病・フォンビルブランド病など、血液疾患の患者さんを専門的に診療しています。リウマチ疾患診療に関しては2018年4月より当科ではなく、リウマチ・膠原病内科医師が対応しております。
 2016年度からは自家末梢血幹細胞移植などの高度医療を施設内で実施しております。血液の病気は不治の病のイメージが強いのですが、適切な治療を受けることにより、病気を克服され、社会復帰される方も増えてきました。これからもそれぞれの患者さんに合わせたきめ細やかな診療を心がけていきます。

診療体制

 紹介外来制をとっており、初診時には紹介状が必要です。
受診の際には、現在服用中のお薬やお薬手帳・検査データなどをお持ちください。
血液内科宛ての紹介状をお持ちの場合、平日の午前中にお越しください。原則として予約は不要です。午後に受診を希望される場合、あるいは当科に通院中の方で、発熱など急に症状が出て受診を希望される場合は、病院代表電話を通して血液内科外来にお問い合わせください。できるかぎり対応いたします。

初診受付

平日8:30から11:00
緊急時はご遠慮なくお電話でご相談ください。
紹介予約制度がご利用できますが、混雑のためお待たせしてしまう場合もあり、時間に余裕をもってお越しください。

診療内容

 当科では、日本血液学会や日本臨床腫瘍学会・海外のガイドラインに沿った診療を基本に、有効性と安全性のバランスをとった高いレベルの診療を行っております。
 白血病に関しては、全国約200施設が参加しているJALSG(日本成人白血病治療研究グループ)に参加し、治癒率のさらなる向上や生活の質の改善を目指して、臨床試験にも多数参加しています。
 悪性リンパ腫については、「横浜市立大学悪性リンパ腫ガイドラインVer.8.6 (2017年版)」、多発性骨髄腫についても、「多発性骨髄腫の診断と治療指針 Ver4.2 (2017年版)」にそれぞれ基づき、質の高い標準的治療を行っています。
 下のグラフは、2013年4月から2018年3月までに血液外来を新規に受診されたすべての患者さん(3,286名)の方の住所をまとめたものです。多い順から、港南区、磯子区、栄区、戸塚区、南区、金沢区、鎌倉市、でした。病院のあるJR港南台駅を中心に洋光台、本郷台、上大岡、上永谷、戸塚、大船、新杉田、磯子あたりから受診されている患者さんが多いことがわかります。

自家末梢血幹細胞移植について

自家末梢血幹細胞移植(Auto Peripheral Blood Stem Cell Transplantation; PBSCT)を使用した超大量化学療法は、70歳以下の多発性骨髄腫、再発悪性リンパ腫などがよい適応となります。抗癌剤を大量に投与するため、緻密な輸液と全身管理が必要になりますが、治療関連死亡はとても少なく、比較的安全で有効性の高い治療法です。当院でも、2016年より2018年3月までに8名の患者さんに行い、すべての方で造血の回復が見られました。同種移植を必要とする方は、横浜市立大学附属病院・横浜市大市民総合医療センター・神奈川県立がんセンターの他、患者さんのご希望する施設にご紹介いたします。
当院と横浜市南部地域の先生方との会合(地域医療連携研修会; 2017年3月9日開催)で、当科藤田浩之が講演しております。
スライドはこちら(専門的な内容も含まれます)

当科で施行中の臨床試験 (2018年10月現在)

【JALSG】
急性骨髄性白血病・骨髄異形成症候群:CS-17
【日本血液学会】
疫学調査「血液疾病登録」
【横浜市立大学血液グループ】
多発性骨髄腫:YCUMMWG-1401
【その他多施設共同研究】
発作性夜間血色素尿症:PNH型血球保有率に関する観察研究
骨髄増殖性腫瘍:網羅的遺伝子(JAK2, MPL, CALR)変異解析
【臨床治験】
移植不適応の初発多発性骨髄腫に対するisatuximab+VRD対VRDの国際共同第III相比較試験

それぞれの臨床研究はすべて当院倫理委員会で審査され、実施が承認されています。
これらは、疫学的研究または標準的かつ最新の知見に基づいた治療研究で、安全性と治療効果を検証しています。

【情報公開文書】

  1. 血液疾患症例登録事業(日本血液学会)
  2. 長期寛解維持後に再発を来したびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫症例の後方視的検討(横浜市立大学血液グループ)
  3. 子宮原発悪性リンパ腫の検討:他施設共同後方視的研究
  4. JALSG参加施設における全急性リンパ性白血病症例を対象とした5年生存率に関する観察研究(CS-ALL212)
  5. JALSG参加施設における全AML、全MDS、全CMML症例を対象とした5年生存率に関する観察研究(CS-11)
  6. 血液造血器疾患における症例登録事業

8階西病棟に無菌治療室が設置されています。

血液内科で入院が必要な方は、主として8階西病棟に入っていただきます。感染症にかかりやすい患者さんには、無菌治療室(写真はここをクリック)をご利用いただきます。
無菌治療室は、クラス100の個室が3部屋、クラス1000の4人床が男女別に2部屋の合計11床です。無菌治療室は、空気中に飛散した微生物ができるだけ除去されるように設計されています。
各部屋にトイレ・洗面所(滅菌水供給)・冷蔵庫・LAN端末が完備されており、個室2室にはシャワーも備わっています。
白血病や骨髄異形成症候群などの患者さんや、移植治療施行中の患者さんでは、感染にかかりやすい状態になります。そのような患者さんたちに、より安全に、より安心して、治療に臨んでいただきたいと思います。

当科藤田医師による解説・監訳

「今日の治療指針2016年度版」では、急性骨髄性白血病について解説しています。
詳細はこちら
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=89067

「NCCNガイドライン日本語訳版」では、急性前骨髄球性白血病について監訳しています。
National Comprehensive Cancer Network(NCCN) は、 世界の25の主要がんセンターの NPO (同盟)団体 であり、そこから発行されるガイドラインは、世界のがん専門医に対して先端かつ標準な治療方針を提供しています。
詳細はこちら
https://www.tri-kobe.org/nccn/guideline/hematologic/index.html
https://www.tri-kobe.org/nccn/guideline/hematologic/japanese/aml.pdf

TBSラジオ「明日も元気」では、「白血病」をテーマに解説いたしました。
写真はこちら

外来担当

 
初診
(午前)
松本 憲二 伊藤 仁美 川崎 理加 藤田 浩之 勅使川原 晴佳
再診 藤田 浩之
(午後)
伊藤 仁美
(午後)
川崎 理加
(午後)
藤田 浩之
(午後)
川崎 理加
(午後)
再診 鈴木 泰生
(午後)
寺中 寛
(午後)
  寺中 寛
(午後)
鈴木 泰生
(午後)

初診受付時間は、8:30~11:00となっております
再診受付時間は、8:30~11:30となっております

※土曜日は、第1・第3初診のみ交代制となります

スタッフ紹介

医師名 職位 専門分野 専門医資格等
藤田 浩之 診療部長
主任部長
白血病
MDS
骨髄腫
リンパ腫
血液疾患全般
横浜市立大学医学部臨床教授
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本血液学会専門医・指導医
日本造血細胞移植学会移植認定医
日本感染症学会指導医・専門医・ICD
日本血液学会代議員・診療委員会委員
日本血液学会診療ガイドライン作成委員
日本造血細胞移植学会評議員
日本臨床腫瘍学会FNガイドライン作成委員
JALSG幹事・支持療法委員会委員長
AML209・APL212プロトコール作成委員
日本骨髄腫患者の会 顧問医師
医学博士
川崎 理加 副部長 血液疾患全般 日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医・指導医
鈴木 泰生 医員 血液疾患全般 日本内科学会認定内科医
日本血液学会専門医
伊藤 仁美 非常勤 血液疾患全般 日本内科学会認定内科医
日本血液学会専門医
松本 憲二 非常勤 血液内科全般 横浜市立大学附属病院血液内科講師
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本血液学会指導医・専門医
日本造血細胞移植学会移植認定医
医学博士
勅使川原 晴香 非常勤 血液疾患全般 日本内科学会認定内科医
寺中 寛 非常勤 血液疾患全般 日本内科学会認定内科医
日本救急医学会救急科専門医

診療実績

初診日年度別疾患別患者数(実人数)と移植実施数

2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
急性白血病
急性骨髄性白血病
(MDSとの重複含まず)
19 10 11 6
急性リンパ性白血病 3 5 5 4
慢性白血病
慢性骨髄性白血病 6 5 6 3
慢性リンパ性白血病 2 2 0 4
骨髄異形成症候群 (MDS) 22 27 40 28
悪性リンパ腫
ホジキンリンパ腫 2 2 3 2
非ホジキンリンパ腫 81 61 59 57
多発性骨髄腫(マクログロブリン血症含む) 24 15 27 16
造血器悪性疾患 小計 159 127 151 120
       
骨髄増殖性腫瘍
真性多血症 8 7 3 5
本態性血小板血症 9 15 9 5
慢性骨髄単球性白血病 7 2 2 2
骨髄線維症 0 5 2 0
その他の骨髄増殖性腫瘍 2 1 1 1
リンパ増殖性疾患 0 0 0 0
再生不良性貧血 8 5 10 6
赤芽球癆 2 2 0 2
ビタミンB12欠乏性貧血 9 7 4 13
葉酸欠乏性貧血 2 1 1 0
自己免疫性溶血性貧血 4 4 1 2
遺伝性球状赤血球症 1 2 1 0
特発性血小板減少性紫斑病 10 21 17 9
発作性夜間血色素尿症 1 0 0 1
凝固因子欠乏症(血友病など) 1 1 2 1
総計 223 200 204 167
       
自家末梢血幹細胞移植実施数 7 1 0 0

注:患者数には、診断・治療目的の紹介患者のほか、フォローアップ目的で受診された患者も含みます
初回の確定診断により分類したため、例えば、MDSから白血病に移行患者は、MDSにのみカウントし、白血病にはカウントしていません。
2018年8月28日現在の集計です。

第80回日本血液学会総会(2018年10月大阪)において、2017年1月~12月の全国血液疾患新規診断患者登録数(鉄欠乏性貧血を除く)が公表されました。当院の血液疾患年間新規患者数(206名)は、神奈川県内で3番目(最多は横須賀共済病院、2番目は北里大学病院、4番目は湘南鎌倉総合病院)、横浜市内では最多でした。

診療科・部門

診療時間

初 診:8:30~11:00紹介状が必要です
再 診:8:30~11:30
※診療科によって時間が異なります。

休診日:第2・4・5土曜日、日曜日、国民の祝日、年末年始(12/29~1/3)

〒234-0054 横浜市港南区港南台3-2-10JR京浜東北線(根岸線)港南台駅下車、
横浜方面へ徒歩3分。

交通案内
JR根岸線「港南台駅」より徒歩3分

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