済生会横浜市南部病院

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SPECIALISTS専門・認定・診療看護師

認知症看護認定看護師(M・H)

認知症患者さんの行動の奥にある不安や苦しみに向き合い、支援する

資格取得を目指した理由

看護師として経験を積む中で、認知症の患者さんへの対応に苦慮することが多くありました。患者さんの多くは記憶障害があるため伝えたことが記憶できず、同じことを繰り返し伝える必要があり、患者さんのために行った看護や処置が拒否され、余計に興奮させてしまうことがありました。それは、自分を含めたスタッフ全体の認知症への知識不足や、認知症の患者さんの病態やニーズを個別に考えることが習慣化していない現状が関わりの難しさを引き起こしていると考えました。私自身が認知症に関して学習することで、認知症の患者さんの不安に向き合い、穏やかに入院生活を送れるような関わりを身につけ、スタッフにも広めていきたいと考え、認知症看護認定看護師を志望しました。

資格取得のための研修・勉強について

教育課程は7カ月と短い期間でしたが、机上の学習と実習を組み合わせた内容でした。特に勉強になったのは実習での患者さんとの関わりと、その振り返りです。患者さんは初め、幻視や妄想、徘徊があり、精神作業療法を拒否するなどの行動が見られ混乱した状態でしたが、これまで生きてきた生活史やご家族との面談からその人となりを考えることで、排泄の自立や、生活リズムの獲得、精神作業療法の参加へとつなげていくことができました。混乱している状態であっても、その人が穏やかに笑顔になるために、患者さんが何に不安を抱えているのか、本当に伝えたいことは何なのかを考えていくことが重要であり、そこに関わりのヒントがあると学ぶことができました。

資格取得に対する南部病院のサポートについて

受験にあたり、さまざまな書類の記入方法や勉強方法をご指導いただき助かりました。認定看護師の教育課程に行っている間、基本給が支給されたことも経済的に助かりました。

資格を活かした仕事内容

認知症の患者さんは、認知機能の低下を基礎に、不穏、徘徊、暴言、攻撃性、妄想などの行動が起こることがあります。それらは看護師をはじめ周囲の関係者を困らせる行動ではあるのですが、その行動を抑えるのではなく、行動の中にある認知症患者さんが本当に伝えたい不安や苦しみとは何なのかをアセスメントし、さまざまな介入を試みて看護を実践しています。自分の関わりで患者さんが穏やかに笑顔になってくれたときは嬉しく、やりがいを感じます。

今後の目標

認知症の患者さんの不安に向き合いながら環境を調整し、患者さんが自分でできることは見守り、できないことはできるように支援する看護を目指していきたいと考えています。

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