グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



各科研修内容


各診療科研修内容

   【診療科】                     【研修内容】
救急診療科 救急車を年間約9500受入れているハイボリュームな2次救急病院です。
軽症外傷、CPAを含め、内科系救急を中心に初期対応を研修医が中心になって診療を行います。また2年目希望者にはICU診療にも携わっていただきます。Off the job トレーニングとしてはJPTECおよびICLSを希望者に受講いただいております。
在宅診療の見学体験も可能です。月に1回ERカンファレンスを実施し、初期研修医には学会発表の練習を目的として行っております。近隣救急隊にもzoomで参加していただいております。また、当科には診療看護師が在籍し、院内のPICC挿入をほぼすべて担っているため、いつでも直接指導を受けることが可能です。
循環器内科 当科では各研修医に1人の担当指導医がつきます。入院患者については担当指導医の受け持ち患者さんを、指導医とともに受け持ってもらいます。毎日朝8時にCCUに集合し、CCUの患者カンファレンス(受け持ち患者さんについては、研修医にプレゼンテーションしてもらいます)とその日の心カテ患者についてのカンファレンスをします。また、月、金曜日は17時頃から、心カテ読影と入院患者についてのカンファレンスをおこなっています。
また受け持ち患者の心カテやペースメーカー手術には、指導医と一緒に入ってもらいます。初期研修では循環器領域全域についての、基本的な知識、診療能力の獲得を目的としますので、さらに将来循環器内科に進むことを考えている等でより専門的な研修を希望する研修医には、2年目で再度のローテートをお勧めします。
消化器内科 消化器内科は、2022年度はスタッフ13人体制で診療を行っています。消化器内科の病床数は58ですが、積極的に救急患者を受け入れており、ほとんどの日で定数を オーバーして平均75人(昨年度はcovid19後病院全体が2割減で消化器内科も60-70人程度)を超える入院患者数です。消化器内科全般において地域の医療需要に応えられる、ほぼ完結できる医療ができていると考えています。消化器内科では全スタッフが協力して医療を行っていますが、2,3のチームに分けてさらに綿密なカンファレンス、専攻医の指導を行っています。初期研修医の先生もチームに所属していただきさらに 1人のスタッフを直接指導医として一緒に診療を行っていただいています。少し忙しくなるかもしれませんが、大変多くの症例を経験することができます。消化器内科での研修をお待ちしています。
糖尿病内分泌内科 「専門科でないけれども、腎不全や肝障害にどのように対処するか?」を、一番に研修医教育を行っております。糖尿病の患者さんは非常に数が多く、動脈硬化や腎障害など、様々な合併症に罹患しやすくなっております。糖尿病患者さんが、腎障害を併発した場合、必ずしも糖尿病性腎症とは限りません。まれに、IgA腎症や多発性骨髄腫のこともあります。そのような、重症化しやすい疾患(腎臓に限らず)を、早期に発見する方法を、研修医の間に身に着けて欲しいと考えております。是非、当科を選択ください。また、臨床研究も頑張っております。1年に1本以上を目標に論文作成にも取り組んでおります。日常臨床の気付きから、論文作成まで指導も可能です。やる気があるならおっしゃってください。2021年度は6月の時点で、論文1本アクセプトされました。後期研修医の先生ですが、アメリカ糖尿病学会で2本演題を発表予定です。
血液内科 血液内科は、血液疾患の専門診療を行うとともに、内科の一員として総合内科診療も行っています。研修中は、急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫などの患者さんを4~6名程度受け持ち、主治医とともに診察します。基本的な身体診察のほか、点滴・採血などの処置、輸液管理、抗癌剤使用中の支持療法:腫瘍崩壊対策、感染管理、輸血療法、制吐療法、などを実地で学ぶことができます。知識や経験は将来どの科に進んでも活きると思います。
血液内科は、リウマチ膠原病内科と4週間ずつローテートする規定となっていますが、本人の意向に応じて単科、あるいは片方に重点を置いて2科研修することも可能です。2年目の研修医の先生はどちらか単科の研修が基本となります。
内科系を専攻する先生方にとっては、血液領域の患者の診療は認定医・専門医資格を取得する際に貴重な症例経験にもなります。血液内科を研修して、内科臨床の総合力を習得してください。お待ちしております。
脳神経内科 脳神経内科は内科と名前がついてはいますが、内科領域のサブスペシャリティーではなく基本領域と言えます。そしてその特徴は多種多様な疾患を診療することができることです。脳梗塞、脳出血などの脳血管障害、パーキンソン病、脊髄小脳変性症などの神経変性疾患、多発性硬化症、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)などの神経免疫疾患、筋炎、筋ジストロフィーなどの筋疾患、脳炎、髄膜炎などの神経感染症、てんかんなどの機能性疾患、その他にも多くの疾患が診療の対象です。神経内科を研修することで、他の診療科ではまず診療することのない疾患を診ることができます。一度も診たことのない疾患と、一度でも診たことがある疾患ではその理解度に大きな差が生じます。神経内科を研修して多くの種類の疾患を診て学びましょう。その経験は将来どの診療科に進むとしてもきっと役に立ちます。
呼吸器内科 呼吸器疾患は患者さんが病院を訪れる最も頻度の高い疾患の一つで、その研修は必須と考えます。当科研修では病棟患者受け持ちを中心に、外来診療、気管支鏡検査、胸腔穿刺などの手技を学びます。呼吸器疾患はアレルギー、感染症、悪性腫瘍等と多岐にわたっており、将来どの科に進むにしても有用な経験になると思います。
リウマチ・膠原病内科 当科は発熱や関節痛を伴う全身性の疾患の診断と治療を行います。対象となる疾患は関節リウマチとSLEや多発性筋炎/皮膚筋炎などの膠原病やMPA・GPAなどの全身性血管炎疾患。不明熱の鑑別によく出てくるStill病やPMRなどです。合併症としての肺炎や腎盂腎炎といった感染症の治療も行います。当科の研修では全身性疾患の診療のため内科全般の知識が求められて、一般内科の診察力がUPします。また、病名を付ける診断ではなく、病態を考えた診療が経験出来ます。治療として使用するステロイドや免疫抑制剤についての基本的な知識や経験を積むことが出来ます。将来内科を志している人は内科専攻医の症例を得る機会となりますし、内科以外では関連する皮膚科・眼科・整形外科を志す方も将来きっと役立つ研修になると思います。
腎臓・高血圧内科 ・病棟入院患者の受け持ち医となり、指導医と共に患者の診察、検査、治療、病状説明などを行います。カンファレンスでは受け持ち患者についてのプレゼンテーションを担当し、診断や治療方針についてのディスカッションに参加して頂きます。毎日のカルテ記載や退院時の抄録作成も必須とします。
・糸球体腎炎やネフローゼ症候群に対する腎生検術の適応や技術を正しく理解し、指導医のもと検査の介助を行う。腎病理組織像の診断が理解でき、組織型、臨床病型に応じた治療法を検討できるようにします。
・指導医のもとで血液透析センターでの診療を行います。血液浄化療法で治療可能な疾患について学び、血漿交換、免疫吸着療法、白血球系細胞除去療法、LDLアフェレシスなども含め、その適応と手技について理解して頂きます。
外科 当科は男女を問わず、コミュニケーションとワークライフバランスを重視しています。月~木8:00AMのカンファレンスから1日の診療が始まります。2チーム制の診療体制を採用しており、研修期間はチームの一員として、診断から治療、退院までの流れを研修していただきます。具体的には、①身体所見のとり方、②血液検査や画像診断、③術前カンファレンスにおける患者プレゼンテーション、④輸液、栄養、リハビリなどの周術期全身管理、⑤手術(最近は腹腔鏡手術、ロボット支援手術がほとんどで、視覚的に解剖を学ぶことができます)、⑥化学療法、⑦勉強会など、全人的な急性期医療を研修をしてもらえる参加型プログラムを用意しています。もちろん、本人のモチベーションと習熟度次第ですが、皮膚縫合~ヘルニア、腹腔鏡下胆嚢摘出術など執刀のチャンスもありますし、学会発表や論文執筆も指導、サポートします。将来の進路が内科系、外科系にかかわらず、充実した研修期間を過ごしてもらえるよう努めています。医師人生の中で一度経験しておいて損はないと思いますよ。
心臓血管外科 当科は、心臓血管外科として病床数は8床で、常勤医3名で診療に当たっています。心臓血管外科専門医は2名です。最良の治療を提供するために循環器科との緊密な連携のもと、虚血性心疾患、弁膜症、大動脈疾患、末梢動静脈疾患等の診療にあたっています。胸部・腹部ステントグラフト内挿術や閉塞性動脈硬化症に対する血管内治療に対しても積極的に取り組んでいます。当院は、心臓血管外科専門医認定機構修練施設(関連施設)と外科専門医制度修練施設(指定施設)胸部ステントグラフトグラフ実施施設、腹部ステントグラフト実施施設に指定されており、外科専門医だけでなく、心臓血管外科専門医、胸部・腹部ステントグラフトなどの血管内治療のサブスペシャリティーを取得するための修練が可能です。
呼吸器外科  呼吸器外科は、①外科を志す中で呼吸器も見てみたい方、➁外科の世界を少しだけ体験してみたい方、③呼吸器内科を志しているが呼吸器外科の仕事を理解しておきたい方、④内科を志しているが皮膚縫合や胸腔ドレーン手技を習得しておきたい方に最適な研修先です。当科は呼吸器外科医2名の小さなチームで行っていることもあり、研修医とも綿密な連携と丁寧な指導が可能で、安心して研修を受けられます。
 当科は肺癌、転移性肺腫瘍、気胸、膿胸、縦郭腫瘍等に対し胸腔鏡を中心とした手術を行っており、また症例によっては大開胸でダイナミックな手術を展開します。これらの手術への参加、開閉胸の参加が可能で、胸腔ドレーン留置の手技向上も見込まれます。また術後管理を通して全身管理の習得、術後補助化学療法の経験、胸部外傷・血気胸・膿胸等の救急胸部疾患への対応法習得などが可能です。やる気に満ち溢れた皆さん、患者さんのために一緒にがんばりましょう。
脳神経外科 脳神経外科は、命を守る最前線にある分野です。くも膜下出血や脳出血、脳梗塞といった急性疾患から、脳腫瘍や機能外科、さらには血管内治療まで、幅広い疾患に対し手術・内科的治療の両面からアプローチできる、非常にダイナミックで魅力的な診療科です。
当科では、指導医のもとで実際の手術・処置の見学・補助、救急対応、病棟・外来での診療補助などを経験していただきます。脳神経外科の「緊急性」「正確性」「チーム医療」の醍醐味を肌で感じられる貴重な機会になるはずです。
進路にかかわらず、脳神経外科での経験は、どの診療科に進んでも必ず役立ちます。救急対応のスキルを磨きたい方、手技を身につけたい方、重症患者に強くなりたい方にとって、得るものは多いはずです。
少しでも興味があれば、ぜひ一度覗きに来てください。皆さんの参加を心よりお待ちしています!

<脳神経外科を進路に考えている方へ>
当科では横浜市大脳神経外科と連携し、脳神経外科専門医取得を目指す医師に対して、豊富な症例数と手術経験、血管内治療や機能外科などサブスペシャリティも視野に入れた、体系的な教育プログラムを整えています。
脳外科に興味がある方は進路相談含め、お気軽にご相談下さい。
整形外科 整形外科では、外傷性疾患と、変性疾患について学ぶことができます。一般的な四肢外傷、脊椎外傷について、診察法、診断、治療について、上級医と一緒に患者対応にあたることで学んでいただきます。また手術目的で入院してくる変形性関節症や、腰部脊柱管狭窄症、頚椎症性脊髄症の患者について、ベッドサイドで診察し、実際に手術に入り、術後の経過を見ていただくことで、整形外科治療の実際を経験していただきます。手術にはできるだけ入っていただき、糸結び、縫合、メスの使い方等、外科手技の基本を丁寧に指導します。整形外科を目指すことを決めた研修医であれば、技量に応じて、簡単な手術を指導医の元で経験してもらうこともあります。病棟、スタッフの雰囲気は明るく、楽しく学ぶことの多い充実した研修になると思います。
乳腺外科 女性の癌の中で乳癌は罹患率1位となり、好発年齢が40~50歳台とほかの癌に比べ若いことが特徴です。治療は手術だけではなく、薬物療法や放射線療法など様々な治療法があり、悪性腫瘍に対する集学的治療を学べるとともに、患者さんに寄り添いながら何通りもある治療方法の中から患者さん一人ひとりの生活背景にあった治療をプランニングしていけることが大きな魅力です。当院では乳腺専門医2名を含む3名のスタッフで、港南区を中心とした横浜市南部地域の乳腺診療(診断から治療、ターミナルケアまで)を実践しています。また臨床遺伝専門医による遺伝性乳癌卵巣癌症候群の診療にも力を入れております。
研修では乳腺センターの中心となる乳腺外科の一員として診療にあたってもらいます。内容は外来、手術、病棟管理になりますが、数日間の周術期入院や再発終末期療養入院を除き、診断・術後治療・再発治療など乳腺診療の大部分は外来診療となります。そのため乳腺診療を学んでいただくためには、「外来実習」は必須と考えています。手術件数は月12件程度です。手技の習熟度によっては、小外科手術手技として必要な腋窩リンパ節生検を経験してもらいます。研修到達目標達成に必要なレクチャーを準備します。
年度前半に選択された場合、その年の12月に開催される日本乳癌学会関東地方会での発表機会を作ります。
小児科 新型コロナウイルス感染症の流行期を経て小児疾患は大きく変化しましたが、現在もなお感染症および感染症関連疾患は小児科診療の中心を成しています。さらに心身の発達に関する問題への対応も重要です。当院小児科では、研修を通じて子どもたちを取りまく様々な問題を感じてもらい、それぞれが役割を果たしながら一緒に対応していきたいと考えています。

【救急での目標】:疾患のスピードを感じる。年齢による臨床経過、進行速度の違いを感じる。病棟での目標:診断、治療を開始後も効果判定を日々行う。

【具体的な研修目標】:
・感染症では、疾患による臨床経過の違いの理解、抗菌薬の適正使用などを学ぶ。感染対策を日々実践する。
・疾患の季節感を感じる。
・単純X線写真、CT、MRIなどの画像診断の所見がある程度まで読める。
・心身の発達に関しては、上級医とともに問題解決の方法を学ぶ。
・正常新生児の評価ができる。
・乳幼児健診や予防接種などの保健についても学んでいただきます。
産婦人科 当科の「売り」は、産婦人科の診療領域をほぼすべてカバーしている点です。学問的分類では産科と婦人科、学際的な分類では周産期と腫瘍と不妊内分泌と更年期などの女性健康医学、実臨床では救急(産科救急、婦人科救急)と手術(含む腹腔鏡下)と不妊治療と遺伝相談と妊娠糖尿病などの内科的管理、そして分娩。どの分野についても精通した指導医がいるので、期待を持って研修に臨めます。ただ実際には1か月だけの研修の方が多く、産婦人科診療の「深みにはまる」ことができない方も多くみられます。残念です。そうならないように積極的に研修してください。少なくとも産婦人科を研修した暁には、超音波診断の技術と、持針器の使用に関しては自信を持てるように指導します。「女性を診たら妊娠を疑え」と言われるように妊娠の可能性を考慮しての診療にも対応できるようになります。そして何より、分娩は院内で唯一おめでたいところ、心の癒しにもなります。せっかく医師になったのだから、我が子を抱く前に、ぜひ新生児に触れてみてください。産婦人科は必須診療科ですが、2か月研修していただけるとかなりのことができます。お待ちしています。
麻酔科  基本的な呼吸・循環・代謝・疼痛管理が安全かつ適切に行うことができることを目標に、麻酔管理を通して必要な知識・技術・態度を習得します。また基本的な麻酔方法、バイタルサインのチェック方法、モニターの原理と異常値への対応を研修します。高齢化に伴い、合併症の多い症例が増加しており、様々な合併症を持つ患者への周術期管理を学びます。
 中央部門であることを意識し、各科医師や手術室スタッフ、コメディカルとの交渉や協力を通し、チーム医療の実際を知って頂きます。
術中のみならず、術前術後管理に問題点や疑問がある場合には速やかにスタッフに質問や報告をして、より良い研修へ繋がるように意識してください。
泌尿器科 当院の泌尿器科は5名体制にて診療にあたっております。泌尿器科での研修は、外来診療・外来処置・手術などの日々の診療を一緒に行い泌尿器科を知っていただくこと、カンファレンスへの参加やクルズスを通して泌尿器科的知識を身に着けていただくこと、を目標としております。固定されたプログラムはありませんが、泌尿器科の研修を通して学びたい・体験したい内容を個別に聞き取り、できるだけその内容に沿った研修内容となるように配慮を行っております。
泌尿器科手術は、経尿道的手術や腹腔鏡下手術・ロボット支援手術が中心であり、視野を共有しながら手術を体感することができます。泌尿器科を満喫していただければ幸いです。
耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科初期研修内容
【基本方針】
研修期間中将来に必要な耳鼻咽喉科領域の知識、技能を身につける。
将来他の分野を専攻した後に、耳鼻科的な症状、病態を呈する患者に遭遇した際に適切な対応がとれるようにする。
特に耳鼻咽喉科の救急疾患については適切な判断ができるようにし、急患として受診頻度が多い疾患に対して救急処置が行えるようにする。

<耳鼻咽喉・頭頸科研修の目標を達成するため、以下の項目を目標として研修を実施する>
1. 耳鼻咽喉科領域の所見が正しく得られる。
2. 耳鼻咽喉科領域の疾患を理解し、専門医に適切に紹介できる能力を修得する。
1)各種生理的検査を理解し、結果を判定出来る。
  2).耳鼻咽喉・頭頸部領域のCT、MRI、エコーを読影できること
3)緊急を要する疾患につき理解し、早急に応援を要請等ができる。
3. 手術の適応について理解して判断できる。
手術の助手を務め、指導医の指導のもと、両側口蓋扁桃摘出術や鼓膜換気チューブ留置術、リンパ節摘出術、気管切開術などの基本的手術手技を会得する。
皮膚科 皮膚科は診療科の中では非常に小さな部門ですが、その面白さは診断から治療までを一貫して自分でできるところです。皮膚の所見から、全身性の疾患の早期発見につながることも少なくないため、そのように診断できた時の爽快さは一度味わうと忘れられないものになります。当院は皮膚アレルギーの分野に力を入れており、パッチテストやプリックテスト、必要に応じて薬物負荷試験を行っています。また、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹、乾癬の生物学的製剤の導入に力を入れており、高齢者の皮膚悪性腫瘍の手術も積極的に行っています。初期研修では、初診の予診を担当し、様々な皮膚疾患を自分でみて診断することから始まり、皮膚科の基本的な手技である真菌鏡検、皮膚生検、小さな皮膚腫瘍の手術など、メジャー科に行っても役立つ基礎知識を獲得し、皮膚科ならではの基本的な検査・手技を経験することができます。興味のある方はぜひ研修にきてください。
眼科 【目標】
プライマリケアに必要な眼科領域における基礎的な診療能力(態度、技能、知識)の修得を目標とする。眼瞼・結膜、眼底などの基本的な診察法を修得する。視力障害、視野狭窄、結膜の充血などの症状から、眼科的な検査を行い、その所見から診断初期治療を的確に行える能力を獲得する。また眼科の基本的な疾患、すなわち屈折異常(近視、遠視、乱視)、角結膜炎、白内障、緑内障、糖尿病、高血圧・動脈硬化による眼底変化などの診断、検査、治療について、実際に患者の診療を行いながら修得する。
【内容】
患者の問診、診療手順の把握、カルテの記載。視力の意味、検査法。眼瞼・結膜など外眼部の診察。眼位、眼球運動障害の検査法。細隙灯顕微鏡、直像鏡、倒像鏡など眼科の特殊検査法による角膜、虹彩、水晶体、眼底の診察方法。眼圧、視野の測定方法。点眼治療と方法。伝染性眼疾患の予防、治療。手術における無菌操作。顕微鏡下手術の助手。
放射線科 CT, MRIの画像検査を施行し、読影報告書を作成します。画像診断は今やどの診療科においても必須といえます。放射線診断専門医とともに読影報告書の作成を行うことで、画像所見を正しく認識し、論理的思考で整理・分析して診断に至る、総合的な臨床画像診断能力の向上を図ります。
病理診断科 病理診断科では初期研修医に対し、検体の取り扱い~診断までの病理検査・診断の流れの理解を中心とした研修を提供しています。検体の取り扱いや病理診断についてある程度の知識は得ているはずですが、病理検体を扱う診療科が多いなか、その知識や知識の理解が十分ではない医師が多いのも事実です。すべての医師に病理検体の取り扱い、病理診断について再度習熟する機会があるのが望ましいですが、諸事情により厳しいのも事実です。そこで、消化器内科や呼吸器内科、婦人科、皮膚科、外科など病理検体を扱うことの多い専攻領域(施設により検体数は異なるため、自分の専攻領域でどのくらいの病理検体が扱われるかはぜひ調べてほしい)を考えている医師には、病理診断科の研修を検討してみるのもよいと思われます。病理検体の特性や取扱いの注意点、病理診断の考え方について一般的な知識や経験を深めるとともに、領域特有の知識、経験を得ることは、専攻・専門領域の診療に従事する際に大いに役立ち、意義深いものと考えられます。
緩和医療科 緩和医療科は
「患者さんが患者さんらしく生きるための医療」
を提供しています。

当院緩和医療科の特徴
◆市内トップクラスの介入件数
   →院内全科と連携しています
◆オピオイドの処方件数・種類は全診療科中最多です
   →薬の使い分け、処方が学べます
◆半数以上の症例ががん治療を受けています
   →支持療法が学べます
◆精神症状のコントロールも行います
   →精神科と密に連携しています
◆緩和ケアチームで活動しています
   →コンサルテーションの流儀、多職種との関わり方が学べます
◆当院には緩和ケア病棟はありません
   →訪問診療・緩和ケア病棟の実情、紹介状の書き方が学べます
◆実は総合診療の要素が強いです
   →緩和ケアのためには診断学の知識が必要不可欠

当科は各月1名ずつ、研修医2年目で選択が可能です。
基本的緩和ケアについてミニ講義を準備しております(資料付)。
上級医と一緒に診療を行い、適宜フィードバックを行います。
自己学習の時間を確保します。自由形式のレポート作成をして頂きます。
まずは1ヶ月研修を受けてください。心からお待ちしております。