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ホーム >  症状・部位から診療科を探す >   >  脳卒中・脳血管障害

脳卒中・脳血管障害


日本人の死因第4位 寝たきりの原因第1位

脳卒中は1960年代までは我が国の死因の第1位でした。現在はがん、心不全、肺炎についで第4位となっていますが、寝たきりとなる最大の原因であり、その40%を占めています。脳卒中には脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血、クモ膜下出血があり、そのうち脳梗塞が全体の7割を占めるとされています。

脳梗塞とは

脳梗塞は脳の血管が閉塞し、脳が虚血状態になる疾患です。脳は虚血に非常に弱い組織であり、脳梗塞の治療は時間との勝負になります。本邦では発症から4.5時間以内の患者さんに対する血栓溶解療法(rt-PA静注療法)が認可されています。

血栓溶解療法の効果

血栓溶解療法を行わない通常の治療のみの場合、脳梗塞患者さんが発症3か月後にほぼ無症状まで改善する割合は26%ですが、血栓溶解療法を行った場合には39%にまで上昇すると言われています。顔の片側が動かない、手の動きが悪くなった、ろれつが回らず言葉がでにくいなどの脳卒中を疑う症状が急に出現した場合は、救急車を要請しただちに受診するようにして下さい。

一過性脳虚血発作とは

一過性脳虚血発作は顔の片側が動かない、手の動きが悪くなった、ろれつが回らず言葉がでにくいなどの脳卒中を疑う症状が出現したものの、1時間以内程度に回復するものをさします。症状が改善してしまうので問題ないと考えてしまう方もいますが、一過性脳虚血発作を起こした方の12%が発症1週間以内に脳梗塞を発症すると言われています。脳卒中を疑う症状が出現した場合、短時間で症状が回復したとしても一度は病院を受診する必要があります。

脳卒中の原因・発生因子

脳卒中発症の危険因子としては高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈(心房細動)、喫煙、加齢などがあります。これらの治療を普段から適切に行っておくことで、脳卒中を予防できる可能性が高くなります。日頃からの健康管理が重要です。

脳卒中後に起こる上肢痙縮・下肢痙縮

脳卒中の後遺症により手に力が入ったまま曲がって固くなることや、足に力が入ったまま伸びて固くなることがあります。これらを痙縮と言います。ボツリヌス注射を行うことで筋肉を麻痺させてつっぱりを和らげることができます。上肢の場合はつっぱりがとれて他動的に動かしやすくなることで清拭などの介護がしやすくなります。また指をある程度伸ばすことができるようになるため。爪で皮膚に傷ができることを防げます。下肢の場合はつっぱって歩きにくい場合に、つっぱりがとれることで歩きやすくなります。上肢、下肢とも痛みがとれることもあります。

上図は、当科スタッフによる脳卒中後の右上肢痙縮の見本です。肘や手首が屈曲しています(右図)。指も屈曲して(左図)ひどい場合は爪が皮膚に食い込みます。