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②自然分娩へのこだわり


南部病院の分娩管理方針と特徴

 ①積極的待機主義 
 ②自然分娩への導き
 ③骨盤位あるいは双胎でも経腟分娩も選択可能


 ①の積極的待機主義とは、つまり自然経過を基本としつつ、必要な医療介入は積極的に実施するべき、という考え方です。

 当院の分娩時刻には「午後に増加する」、という不自然にも見える変動があります。しかし全くの自然経過の事例と、前期破水や過期産予防などの適応での誘発分娩など、医療介入を必要としたものとを分けてみると表①のような変化になります。

【表①】当院の分娩時刻と分娩数の推移

「午後に分娩数が増加する」、という一見不自然に見える変化は、その多くがピンクで示した「医療介入」を必要とした症例によるものです。ブルーで示した自然経過群では分娩時刻に不自然な変動はありません。

 つまり自然経過で大丈夫そうな症例は自然に、しかし何かしらの理由で医療介入が必要になった症例は、そのリスクを鑑みて、人手のある、また病院機能がフルに稼働している日中に分娩となるように管理する、この方針の表れであると考えます。これは「お産」を管理しているのではなく「安全」を管理していることの証。当院の方針はなるべく自然に、しかし何かしらの異常の可能性のある場合は安全を優先して、必要な医療介入(分娩誘発等)を行っていく、という基本方針で分娩に対応しています。

【表②】当院の分娩時刻と分娩数の推移

 そして最終的には母児ともに健康な状態で分娩終了するように、②の自然分娩への導き、に主眼を置いています。

 それに加えてもう一つ、③の骨盤位や双胎妊娠の経腟分娩にも対応しています。推定児体重や週数などの条件が整っていて、そのうえで妊婦さんやご主人とも十分に話し合って、希望された方を対象にしています。他院で分娩予定の方でも、もしこのような方がいらしたら、相談してください。

 当院の特徴の一つは総合病院であり、糖尿病や高血圧の妊娠分娩にも対応可能です。さらに小児科・NICU(新生児集中治療室)もあり、なにか異常があったとしても、安心して分娩に臨んでいただけます。ただまずはご自分が普段から節制した生活を送っていただくことが何よりも一番大切。主役はあくまで妊婦さんご自身です。頑張りましょう。