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人工関節センター


1.当センターについて

ご挨拶

 2021年4月より新センター長に就任いたしました石田です。私は2004年に大学卒業後、横浜市立大学附属病院、横浜南共済病院人工関節センター、横須賀共済病院などで多くの人工関節手術の経験を積んできました。2016年にフランスに留学し、当時国内ではほとんど普及していなかった最新の手術方法も学んできました。
 当院は2009年に人工関節センターを開設して以来、多くの患者さんに人工関節置換術を行ってまいりました。医師、手術室看護師、病棟看護師、理学療法士など関連する専門スタッフは豊富な経験を有しており、様々な職種のスタッフが連携して治療に当たる「チーム医療」を実践しています。また、当院の人工関節センターは総合病院内に開設しているため、内科、麻酔科、集中治療室などとも連携し、高齢者や合併症のある患者さんにも安心して手術を受けていただける体制をとっています。
 人工関節置換術は、関節の痛みに苦しむ多くの患者さんの痛みをとり、患者さんの満足度が非常に高い手術ですが、手術手技は進化を続けており、同じ人工関節置換術でも施設によって手術方法は様々です。より多くの患者さんが痛みから解放され、充実した人生を送れるよう、当院では質の高い最先端の手術を提供すべく努力を続けてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

人工関節センター長 石田 崇

人工関節置換術とは

当センターの特長

1.最小侵襲前方進入法(AMIS)による人工股関節置換術
 最小侵襲前方進入法(AMIS(エイミス))は、筋肉を一切切離しないだけでなく、関節包(関節の袋)など筋肉以外の組織も可能な限り温存する特殊な進入法です。他の進入法よりも術後の痛みが少なく、早期回復が期待できます。当院は国内に14施設(2024年1月現在)あるAMISの研修施設の1つに指定されています。AMISの詳細はこちらをご覧ください。

 人工股関節置換術は、一般的には皮膚のしわに直行する縦方向の傷口(縦皮切)になることが多いですが、皮膚のしわに沿った横方向の傷口(ビキニ皮切)の方がきれいで目立ちにくくなります。当院は国内に3施設(2024年1月現在)あるAMIS Bikini(ビキニ皮切で行う最小侵襲前方進入法)の研修施設の1つに指定されています。

2.3次元の術前計画とオーダーメイドの骨切りガイド
 当院では術前に撮影したCTやMRIの画像データをコンピューターに取り込み、コンピューター上で3次元の術前計画を立てています。そして、個々の患者さんの骨の形状に合わせて3Dプリンターを用いて骨モデルとオーダーメイドの骨切りガイドを作製しています。従来の方法と比べて、より正確な位置に人工関節を設置することができます。人工股関節の術前計画の詳細はこちら、人工膝関節の術前計画の詳細はこちらをご覧ください。

3.徹底的な術後疼痛対策
 術中は麻酔がかかっているので痛みは全くありませんが、術後に麻酔から覚めると痛みを感じるようになります。当院では術後の痛みを低減するため、関節周囲多剤カクテル注射(麻酔薬や炎症止めなどを混合した注射)、痛み止めの点滴や内服薬など、複数の鎮痛法を組み合わせた多角的な術後疼痛対策を行っています。徹底的に疼痛対策を行うことで、痛みの少ない手術を目指しています。
4.両側同時人工関節置換術
 両側とも同じように関節の痛みがある場合、片側ずつ時期をずらして手術を行う場合と、両側同時に手術を行う場合があります。当院では両側同時人工股関節置換術、両側同時人工膝関節置換術も行っています。両側同時に手術をすれば一度の入院で済み、入院期間も片側だけの手術の場合とあまり変わりありません。
5.人工関節再置換術
 もし人工関節置換術後に、人工関節のゆるみ、摩耗、感染、脱臼、疼痛などの不具合が生じた場合は、人工関節を入れ替える手術(人工関節再置換術)が必要になることがあります。人工関節再置換術は初回の人工関節置換術よりも難易度の高い手術です。当院では他院で行った人工関節置換術後の不具合にも対応しています。

2.診療実績

2021年度よりスタッフ交代に伴い新体制となり、手術件数も増加傾向です。
新体制3年目となった2023年度は456件の人工関節手術を行いました。

3.スタッフ紹介

石田 崇

人工関節センター長
整形外科部長
石田 崇(いしだ たかし)
■専門分野
人工股関節置換術、人工膝関節置換術

■経歴
2004年 横浜市立大学医学部卒。横浜市立大学附属病院・股関節クリニック、横浜南共済病院・人工関節センター、横須賀共済病院などを経て、2021年4月より現職。2016年 パリのClinique Arago(フランス国内で人工関節の手術件数が最多の施設)に留学。帰国後に県内で初めて最小侵襲前方進入法(AMIS)による人工股関節置換術を施行。

■資格
医学博士、日本整形外科学会専門医・指導医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本人工関節学会認定医、日本リウマチ学会専門医、義肢装具等適合判定医、身体障害者福祉法第15条指定医、難病指定医、臨床研修指導医

■所属学会
日本整形外科学会、日本人工関節学会、日本股関節学会、日本骨折治療学会、日仏整形外科学会

■業績

小林 秀郎

整形外科主任部長
小林 秀郎(こばやし ひでお)
■専門分野
人工膝関節置換術、膝周囲骨切り術

■経歴
2001年 横浜市立大学医学部卒業
2001年 日本赤十字社医療センター 研修医
2003年 横浜市立大学大学院運動器病態学
2006年 米国オハイオ州クリーブランドクリニック リサーチフェロー
2009年 横浜市立大学附属市民総合医療センター 指導診療医
2012年 横浜市立大学附属病院 助教
2017年 国立病院機構 横浜医療センター 医長
2020年 国際医療福祉大学熱海病院 准教授・副部長
2021年 横浜保土ケ谷中央病院 診療部長
2023年 現職

■資格
医学博士、日本整形外科学会専門医・指導医、日本人工関節学会認定医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定スポーツ医、身体障害者福祉法第15条指定医、義肢装具等適合判定医、難病医療費助成指定医、臨床研修指導医

■所属学会
日本整形外科学会、日本人工関節学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会、日本Knee Osteotomy and Joint Preservation研究会、日本骨折治療学会

■業績

小澤 祐樹

整形外科医長
小澤 祐樹(おざわ ゆうき)
■専門分野
人工膝関節置換術、膝周囲骨切り術、人工股関節置換術

■経歴
2012年神戸大学医学部医学科卒。横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜市立市民病院、相模原協同病院、大和市立病院、横浜市立脳卒
中神経脊椎センター、国立病院機構横浜医療センターを経て、2023年4月より現職。

■所属学会
日本整形外科学会、日本人工関節学会、日本骨粗鬆症学会

4.診療案内

診療案内

人工関節センターの外来日は毎週月曜日の14時~16時です。
股関節、膝関節の痛みでお悩みの方は、人工関節の手術を受けるかどうか決めていなくても、「人工関節に関して一度話を聞いてみたい」、「手術をするかどうか迷っている」など、お気軽にご相談ください。
初診でもご予約が可能です。地域の医療機関(かかりつけ医)からの紹介状をご用意いただいた上で、患者さん本人もしくはご家族からお電話でご予約下さい。

初診のご予約

初診のご予約は以下にて承っております。紹介状をお持ちの上、下記までご連絡ください。

 電話:045-832-8337 予約受付担当(地域医療連携室内)
 電話受付時間:9時~17時(月~金曜日)

※外来日に紹介状をお持ちいただければ、予約をしていなくても受診は可能ですが、お待たせする時間が長くなってしまう可能性があります。予めご了承ください。

診療に関する問い合わせ

お電話にてお問い合わせをお受けしています。
ただし、ホームページ上に記載されている内容に関しては、お答えを控えさせていただく場合がございます。

 電話:045-832-8415 人工関節センター(整形外科内)
 受付時間:14時~16時(月~金曜日)