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対象疾患


腎臓高血圧内科

腎臓の病気には、機能は保たれているものの本来尿に出ないはずのものが漏れ出てしまういわゆる尿検査異常やネフローゼ症候群、腎臓の機能が損なわれる急性・慢性腎不全などがあります。それぞれの段階に応じた介入を入院、外来で行っています。

軽微な尿検査異常

学校検診、従業員健康診断などで尿検査が行われます。当科ではこのようなスクリーニング検査で異常のあった方の診察を行います。
毎年尿検査をされるのはなぜでしょうか。腎臓には血液から尿をろ過する働きがありますが、通常赤血球や蛋白質などの大きいものは濾し出されません。これらが腎臓から漏れ出た状態は腎臓の障害の予兆のことがあります。
目で見てわかる血尿を肉眼的血尿、わからない軽微なものを顕微鏡的血尿と言います。顕微鏡的血尿や少量蛋白尿だけでは自覚症状はありませんが、その中には将来腎臓の働きが低下して慢性腎不全に移行するものがあります。状況によっては精密検査や治療が必要な場合があります。
尿検査異常が気になる方は医師にお尋ねください。

ネフローゼ症候群

少量の蛋白尿は検診や健康診断で初めてわかることが多いですが、尿から大量の蛋白質が失われるネフローゼ症候群では著明な浮腫や体重増加、呼吸苦などで気付かれます。
ネフローゼ症候群には薬物療法が効きやすいものとそうでないものがあります。多くの場合、入院での精査が必要です。

急性腎不全

老廃物や過剰水分の排泄といった腎機能が急激に低下した状態です。当科では急性腎不全の原因診断や治療を行っています。

慢性腎不全

腎臓の機能が徐々に低下している状態です。腎臓が悪いながらも透析は不要な状態を「保存期」といいます。原因が不明の場合は精密検査をおすすめすることがあります。基本的に慢性腎不全は不可逆性、進行性の病気です。一度悪くなった腎臓をよくする特異的な治療は今のところありません。悪化をなるべく抑えてゆくことが重要です。
栄養食事管理や生活の注意などを集中的に学ぶ、3泊4日ていどの教育入院も行っています。興味がある方は医師にお尋ねください。
腎不全が進行し透析が必要になった場合は、ライフスタイルに合う治療の選択をお手伝いします。

末期腎不全

お薬や食事療法で対応できないほど腎機能が低下した状態を末期腎不全といいます。腎移植・血液透析・腹膜透析といった治療が必要になります。
それぞれにメリット・デメリットがあり患者さんに合った治療を選択できるよう、適宜相談承ります。
血液透析を開始する場合は事前に血管の手術をし、2週間程度当科に入院していただいた後、お近くのクリニックに紹介します。紹介後も透析患者さんの様々なトラブルに対応します

高血圧症

診察室血圧140mmHg以上、あるいは拡張期血圧90以上、家庭血圧135mmHg以上あるいは拡張期血圧85以上は高血圧症と診断されます。本邦の高血圧者数は約4300万人と言われています。適切な範囲を超えて血圧が高くなるほど心臓病、脳卒中、腎臓病などにかかるリスクやそれらによって死亡するリスクが高まります。高血圧の結果として死亡する人は年間に10万人と言われており、高血圧をしっかり治療し、重篤な合併症が起きる前に予防することが大切です。
塩分の過剰摂取は高血圧症の原因の一つであり、高血圧治療において減塩は非常に重要です。
当院では高血圧症の原因精査や治療、減塩食などの栄養指導を行っています。