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対象疾患


泌尿器科


前立腺がん

検査

当院では前立腺がん疑いの患者様への各種検査を行っております。
前立腺針生検は1泊2日の入院にて行っております。
麻酔下に行いますので、痛みもなく、寝ている間に検査は終了します。所要時間は15分程度です。検査後3時間はベッドの上で安静にしていただきますが、それ以降は歩行・飲水などは自由となります。

治療

前立腺がんの治療は様々であり、それぞれ長所と短所があります。そのため、がんの進行度や患者さんの全身状態に合わせて治療法を選択することが大切です。当院ではインフォームド・コンセントを大事にし、患者さんが納得できる最適な治療法を模索していきます。

前立腺がんの詳細はこちら

膀胱がん

膀胱がんは一度手術をしても膀胱内に再発しやすい腫瘍です。当院ではこだわった内視鏡治療と適切な膀胱内薬物注入療法の追加によって膀胱がんの進展・転移/再発を極力少なくするよう心がけて診療に当たっております。

膀胱がんの詳細はこちら

腎がん

腎臓は尿をつくる臓器で左右1個ずつあります。腎臓がんは、尿を生成する尿細管細胞から発生するがんで、初期の段階では症状がほとんどありません。人間ドックや健診、他の目的で撮影された画像検査で発見されるケース(偶発腫瘍)が増えているのが特徴です。
腎がんの根治治療は手術による摘出術が基本となりますが、がんの大きさや位置によって手術方法を選択します。腎臓を全摘する場合と腫瘍だけ摘出する部分切除術を行う場合があります。ほとんどは腹腔鏡下手術で行いますが、とても大きな腎がんの場合は開腹手術を選択します。また、既に転移をきたしている進行性腎がんは、手術ではなく薬物治療(分子標的薬や免疫療法)を中心とした治療を行います。

※腫瘍だけを取り除く腹腔鏡下腎部分切除は腫瘍の大きさや位置によってはロボット支援下手術が有利な場合があります。まずは正確な画像診断を行い、ロボット支援手術が有利なケースでは他施設(主に横浜市立大学医学部附属病院)へ紹介させて頂く場合があります。

腎盂・尿管がん

腎盂尿管がんは膀胱がんに比べると稀ですが、膀胱がんと同様、尿路上皮粘膜から発生します。腎盂から発生したものは腎盂がん、尿管から発生したものが尿管がんとなります。
腎盂や尿管の異常を調べるために逆行性腎盂尿管造影検査や尿管鏡検査を行いますが、膀胱がんに比べて診断が難しいことがあります。
治療は腎臓と尿管を全て摘出する腎尿管全摘除術を行います。通常、腎の処理は腹腔鏡手術で行い、腎臓を完全に遊離した後に下腹部を切開し腎・尿管を一塊として摘出します。
進行した腎盂・尿管がんに対しては膀胱がんと同様に抗がん剤治療を選択します。

その他悪性腫瘍

精巣がん、陰茎がん、副腎がん、尿膜管がんなど

尿路結石症

尿路結石症とは

尿路結石とは、腎臓から尿道へ至る尿の通り道(尿路)のどこかに石ができてしまう病気です。食生活などの影響を受けやすいと言われています。腎結石は無症状のことが多いですが、腎盂腎炎や血尿の原因となることがあります。尿管結石は尿管の中で尿の流れが妨げられてしまい、腰から脇腹にかけて激痛(疝痛発作)がみられます。腎盂腎炎を併発する可能性もあります。その他にも膀胱結石や尿道結石があります。
たくさん水分を摂取することや薬物治療で排石することもありますが、排石が困難な結石に関しては以下の方法で治療を行っています。

治療法:体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

原則、外来治療となります。治療時間は1時間程度です。結石の大きさ・硬さ・位置により複数回の治療が必要になることがあります。

治療法:経尿道的尿路結石破砕術(TUL / f-TUL)

全身麻酔下に硬性尿管鏡 / 軟性尿管鏡を挿入し結石まで直接到達して結石を破砕します。
内視鏡先端からホルミウムヤグレーザーを照射して結石を細かく砕いてから回収します。
4-5日の入院が必要になります。

その他治療

上記の治療方法にても治療が困難と思われる結石に関しましては、経皮的腎砕石術なども行っております。
大きな結石や複数個の結石の場合は結石治療の専門施設で治療をお願いすることがあります。

前立腺肥大症

症状

尿が出にくい(尿勢低下)、残尿感、頻尿(昼間・夜間)、尿意切迫感など、様々な尿のトラブルがみられます。

検査

直腸診、超音波検査、残尿測定検査、尿流測定検査などで前立腺肥大症の程度や排尿状態を把握していきます。日々の排尿状態を記録する排尿日誌も大変有用です。

治療

薬物治療
α1遮断薬・・・前立腺や膀胱出口の緊張を和らげ、尿を出やすくします。
PDE5阻害剤・・・尿道の抵抗や血流障害を軽減し排尿障害を改善します。
5α還元酵素阻害剤・・・男性ホルモンの活性を低下させ前立腺の体積を小さくします。
症状によってこれらの薬剤を組み合わせて治療効果を高めていきます。

内視鏡手術
薬物治療を行っても十分な排尿状態の改善が得られない場合は内視鏡手術を検討します。
電気メスを使用して肥大した前立腺を削り取る方法(経尿道的前立腺切除術)やレーザーを使用して前立腺をくり抜く方法(ホルミウムヤグレーザー前立腺核出術)、レーザーで前立腺を蒸散させる方法(光選択式前立腺レーザー蒸散術)などがあります。
当院では経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行っておりましたが、接触式レーザー前立腺蒸散術(CVP)の手術が可能になりました。

自己導尿・尿道バルーンカテーテル
自力での排尿が困難となってしまった場合は、患者さん自身が尿道から専用のカテーテルを挿入して膀胱にたまった尿を排出する間歇的自己導尿法や尿道バルーンカテーテルを常時留置して尿を排出する方法を選択します。

その他良性疾患

排尿障害(神経因性膀胱など)
炎症性疾患(腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎、尿膜管膿瘍、など)
腫瘍性疾患(副腎腫瘍など)